公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団様 株式会社エキスプレス様 第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025
公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団様 株式会社エキスプレス様 第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025

公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団様
株式会社エキスプレス様
第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025

KAIROSクラウドソリューション
KAIROSクラウドソリューションを活用し東京2025デフリンピックをリモートでライブ配信。

課題

字幕や手話言語による情報保障を行いながら、複数会場で実施される競技をライブ配信したい。

解決策

クラウド型の映像制作・配信システム「KAIROSクラウドソリューション」を活用したリモートプロダクションにより、字幕や手話言語映像の合成工程を1か所に集約。コンパクトなシステムで複数会場・複数競技の同時ライブ配信を実現。

本大会の配信は、スポーツのライブ配信における1つのモデルケースになったと思います。

公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団
デフリンピック準備運営本部 総務部
広報グループ 広報チーム 新垣 文貴様
※所属は納入時のものです。
case-studies-deaflympics2025_公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 様 株式会社エキスプレス様

背景

東京2025デフリンピックで競技のライブ配信を実施

2025年11月15日よりデフアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」が開催されました。日本国内では初の開催となった本大会では、現地観戦だけではなく、YouTube公式チャンネルにて全21競技のライブ配信も実施。その映像制作・配信を株式会社エキスプレス様が受託し、活用システムの1つとしてKAIROSクラウドソリューションが採用されました。日本語と英語での字幕表示や、手話言語による実況解説などの情報保障を行った映像構成により、国内外のあらゆる方が視聴できるライブ配信が行われました。


導入した理由

リモートプロダクションでの運用性を評価

本大会にて競技のライブ配信を担当した株式会社エキスプレスの松川様は選定の理由をこのように語ります。「デフリンピックは12日間の開催期間があり、都内を中心とした21会場で競技が行われます。しかし、機材・人員的に、全会場の配信を従来のベースバンドによる中継設備で実施することは非常に困難でした。当社では以前より、KAIROSクラウドソリューションを用いたリモートプロダクションに取り組んでおり、その運用性を高く評価していました。今回もその性能を生かすことで、コンパクトなシステムで複数会場・複数競技の同時ライブ配信を実現できると考え、KAIROSクラウドソリューションの採用を決めました」


・公益財団法人東京都スポーツ文化事業団デフリンピック準備運営本部は、東京2025デフリンピックにおいて競技動画配信事業を実施いたしました。競技動画配信事業の受託事業者は、株式会社エキスプレス 様となり、株式会社エキスプレス様は配信にあたり、KAIROSクラウドソリューションを採用されました。
※きこえる人には音声情報、きこえない、きこえにくい人には字幕や手話言語といった視覚的情報というように、全ての人が情報を受け取れるように提供すること。


導入後の効果

合成・配信工程を集約し複数競技の同時配信を実現

本大会では21競技の内、12競技のライブ配信においてKAIROSクラウドソリューションを活用。各競技会場とエキスプレス様の半蔵門オフィス内に設置された配信拠点をネットワークでつなぐリモートプロダクションの方式を取り、クラウドにアップロードされた競技映像と、字幕、手話言語映像などの情報保障素材の合成、YouTubeへ配信する工程を半蔵門オフィスに集約しました。また、KAIROSクラウドソリューションの1テナント当たり8チャンネルのマルチストリーミングが可能な点や、コントロールパネル、Kairos Creatorの柔軟な操作性を生かし、予選、決勝において複数競技の同時配信を実施。予選はオペレーター1人当たり4競技、対応言語別に「日本語」と「国際」の2種類の配信映像を制作する決勝においても、1人当たり2競技の同時オペレーションを行いました。競技最終日には12会場で同時に決勝が行われましたが、内10会場の競技でKAIROSクラウドソリューションが活用されるなど、開催期間全体を通じてオペレーションの効率化に貢献しました。

株式会社エキスプレスの松浦様はライブ配信のオペレーションをこのように振り返ります。「KAIROSクラウドソリューションを使用したライブ配信では、競技映像への各種素材の合成からYouTubeへの配信までを半蔵門オフィスで一括して行えたため、会場システムのコンパクト化と人員配置の効率化を図ることができました。会場によっては機材を設置できるスペースが限られていたり、短時間での設営・準備が必要な場面も多かったことから、現場のオペレーションを撮影に特化できたことが、クオリティの高い競技映像の撮影、スムーズな配信の実現につながったと感じています」

加えて、ライブ配信以外のシーンでのKAIROSクラウドソリューションの運用性について、松川様は「デイリーハイライト映像の制作では、EDIUSオプション機能に非常に助けられました。クラウド上にあるライブ配信中の映像を、素材としてリアルタイムに編集でき、競技進行と同時並行でハイライト映像の制作を進められたため、即時性のある発信を実現できました」と評価します。

株式会社エキスプレスの大富様は「今回のような複数会場・複数競技の同時配信を必要とする現場において、クラウドという選択肢の有効性を確認できたことは大きな成果でした。これからの映像制作では、従来のベースバンドを前提とした設計だけではなく、クラウドなどを適所で組み合わせていく設計のスキルが一層重要になると感じています。今後も、人の判断と技術を組み合わせたライブ映像制作・配信において、KAIROSクラウドソリューションを活用していきたいと思いますので、現場の課題やニーズを踏まえたさらなる機能拡張と進化に期待しています」と今後の展望を語りました。


決勝配信のオペレーションはKairos Creatorから実施。

決勝配信のオペレーションはKairos Creatorから実施。

予選配信ではコントロールパネルを使用。1台に4競技分の操作をアサインし同時配信に対応。